記事の構成を作ろうとして、見出しだけを何度も並べ替える。形は整っているのに、本文を書くと同じ話が続く。僕は、見出しをうまくする前に「この記事の答えは何か」を一文で置きたいと思っています。見出しは、その答えへ読者を案内するためのものだからです。
この記事では、問い、短い答え、根拠、具体例から構成を作ります。完成した下書きの書き出しを整える話は冒頭文を作る方法で扱っています。今回は、その前に本文全体の道順を決める作業です。
最初の一行に、読者の問いを書く
「プロフィールについて書く」だけでは、範囲が広すぎます。匿名でもよいか知りたいのか、紹介文の例がほしいのか、何を公開するか迷っているのかで、必要な説明が変わります。
説明用に「匿名でブログを始めたいが、実績が少なく自己紹介をどう書けばいいか分からない人」を想定します。問いは「大きな実績を書けないとき、匿名ブログの紹介文に何を置けばいいか」。ここまで書けば、今回の記事で先に答えることが分かります。
本文の前に、短い答えを置く
この例なら、「扱うこと、読む人、説明できる範囲、最初に読める記事を示す」と仮の答えを置けます。まだきれいな文章でなくても構いません。ただし、この段階で答えが決まらないなら、見出しを増やすより、何が分からないかを確かめます。
資料を調べる必要があるのか、自分の意見が二つに割れているのか。そこを置いたまま構成だけ作ると、後で「どちらも大事です」が続きがちです。僕は、読み終えた人が何を選べるようになるかが見えない構成には、一度戻りたいと思っています。
答えを支える材料を、別々に並べる
| 材料 | 役割 | 紹介文の記事なら |
|---|---|---|
| 理由 | なぜその答えを勧めるか | 読者は次に何を読める場所か知りたい |
| 具体例 | 手元で形を想像できるようにする | 短い著者欄と紹介ページの文例 |
| 条件 | 使い分ける範囲を示す | 公開できる経験がある場合と、まだ調べている段階 |
| 確認点 | 自分の文章を見直せるようにする | 扱う内容と実際の記事が一致するか |
この段階では、全部を文章にしません。「何を根拠に説明するか」と「どう見せれば使えるか」を分けるためのメモです。根拠がない箇所は、説得力のある言葉で埋めず、確認する項目として残します。
見出しは、読み手が選ぶ順番へ並べる
材料がそろったら、最初に答えの全体を示し、作業に入る順番へ並べます。上の例なら、次のような構成が考えられます。これは記事構成の説明例であり、すべての記事を同じ順番へ当てはめる型ではありません。
- 匿名ブログの紹介文で伝えたいこと。
- 先に書き出す項目。
- 短い著者欄の例。
- 紹介ページで足す内容。
- 経験が少ない場合の書き方。
- 公開前に確かめること。
読み手が文例を急いで見たいなら、その見出しを早める判断もできます。すでに紹介文がある人向けなら、確認点から始めてもよい。書き手が調べた順番を、そのまま読者へ渡す必要はありません。
同じことを言う見出しは、役割を聞き直す
「プロフィールが大事な理由」「自己紹介の重要性」「信頼を得るための紹介文」が続いているなら、似た役割かもしれません。各見出しの横へ、「ここを読むと何が決まるか」を一文ずつ書いてみます。
三つとも「紹介文が必要だと分かる」なら、まとめられます。代わりに例文や使い分けが足りないなら、その説明へ場所を使う。僕は、目次が長いことを網羅性の代わりにはしたくありません。違う疑問へ答える場所が、必要なだけあるかを見ます。
反対の条件が来ても、答えが使えるか
構成の途中で、自分の例に当てはまらない人を一度考えます。紹介文の記事なら、実績を公開できる人、職歴を出したくない人、まだ制作物がない人がいます。それぞれに必要な選び方が本文へ入るかを見ます。
ただし、想像できる例外を全部別の見出しにすると、最初の答えが遠くなります。記事の選択を大きく変える条件は本文へ、隣の別の問題は関連記事へ分ける。この記事で答える範囲と、次のページで扱う範囲を決めます。
本文を書く前の構成メモ
問い:誰が、どこで止まっているか。
短い答え:この記事では何を勧めるか。
理由:その答えを選ぶ根拠。
例:読み手が自分へ当てはめられる見本。
条件:違う場合は何を変えるか。
次:読み終えた後に取りかかる作業。
六つ全部を長く書く必要はありません。例がない、答えだけが広い、次に何をすればよいか決まらない。そうした不足を、本文を何千字も書く前に見つけるためのメモです。
書いた後は、冒頭の約束へ戻る
本文を書いたら、問いと最後の段落を並べます。「紹介文を作れる」と始めたのに、最後が「自分らしさを大切にしましょう」だけなら、作る材料が渡っていないかもしれません。どの欄に何を書くか、読者が一度手を動かせる説明を戻します。
構成は、書き始めるためだけの準備ではありません。書いた後にも、その記事が何の答えだったかを確かめる道順になります。見出しを整える手が止まったら、まず答えの一文へ戻ってみてください。
見出しが同じでも、本文の役割は変えられる
説明用に「実績がない場合の書き方」という見出しの下へ、「実績がなくても大丈夫です。自分らしく書きましょう」とだけ置いたとします。励ましはありますが、何を書くかは決まりません。ここへ「公開できる制作物、調べた範囲、扱う題材のうち一つを選び、紹介文の根拠にする」という答えを置き、短い例を添えると、読者が選べる材料になります。
見出しの名前を変えなくても、段落がどの仕事をするかは変わります。だから僕は、目次だけを眺めて構成ができたと判断したくありません。各見出しへ一文の答えを書き、それを支える例がどこにあるかまで見ます。空欄があるなら、本文を長くする前に材料を足します。
構成は、書き始めた後に変えてもいい?
変えて構いません。具体例を書いたことで、先に説明すべき前提が見つかる場合もあります。そのときは、問いが同じかを確かめて並べ直します。もし答える疑問自体が変わったなら、冒頭やタイトルも戻して読む。最初の目次を守ることより、最後まで同じ問いへ答えることを優先したいと思っています。
ただ、途中で浮かんだ関連話を全部足すと、もとの用事が見えにくくなります。今回は入れない材料を置く別メモがあると、一記事の輪郭を守りながら考え直せます。


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