勉強中は丁寧にメモを取ったのに、後から一度も開かない。必要になったときは、保存したはずのメモを探すより検索した方が早い。
こうしたメモは、内容より次に使う場面とのつながりが足りないのかもしれません。全部を整理し直す前に、今使いたい一枚だけ、先頭に用途を書き足してみます。
見返さない理由を、保存と利用に分ける
保存時には「いい話だった」という感想が手がかりになります。けれど、作業中に探すのは「記事の冒頭が書けない」「メモの重複を整理したい」といった具体的な困りごとです。
「勉強会メモ」「参考になった話」という名前だけでは、その困りごとと結びつきません。タイトルを全部付け直すより、先頭へ「使う場面:下書きの冒頭で止まったとき」と一行足すところから始めます。
一枚のメモに、四つだけ追記する
使う場面:何をするときに開くか。
要点:何を変えるための話か。自分の言葉で一、二行。
次に試すこと:手元のどの作業を変えるか。
出典:タイトル、URLや保存場所、必要なら動画の時刻。
これはメモを完璧に要約するための型ではありません。全文を読まなくても、今の自分に関係するか判断するための目印です。出典の説明と、自分の解釈は分けて残すと、後から確かめ直せます。
説明を写すだけのメモから、試すメモへ
説明用の例として、文章講座で「具体的に書く」と学んだ場面を考えます。その一文だけを保存しても、次の記事で何を直すかは決まりません。
要点:抽象的な感想に、実際の場面を一つ足す。
使う場面:下書きに「便利」「大変」が多いとき。
次に試すこと:冒頭の「整理が大変だった」を、探していたものと止まった作業が分かる二文へ直す。
このように自分の下書きへつなげると、メモを開く理由ができます。学んだ内容が正しく使えているか分からないときも、どこを確認すればよいかが具体的になります。
見返す日を増やすより、作業前に一枚開く
毎週すべてのメモを見返す予定を立てても、量が増えると負担になります。まず、実際に作業を始める前に、その作業に関係するメモを一枚開くようにしてみます。
使った後は「使えた」「条件が違った」「説明が足りなかった」を短く追記します。メモが役立たなかった場合も、何が足りなかったかが残れば、次に読む資料を選ぶ材料になります。
過去のメモを全部救おうとしない
大量のメモがあると、整理だけで新しい作業が止まることがあります。今の作業と関係のないものは、そのまま保管しておいても構いません。必要になって探し当てたときに、用途を追記していきます。
僕も教材を買って学んできたので、学ぶこと自体が無駄だとは思いません。だからこそ、保存した量と、使えるようになったことは別に確かめたいと思っています。記録をきれいに揃えるより、今ある一つを次の作業へつなげるところからです。
今のメモを一枚開いて、「これは何をするときに使うか」を一行足してみてください。学んだ後に動けない感覚については、教材を読み終えた後に確かめたいことでも書いています。
ほかの困りごとから探すなら、書く・学ぶための実践ガイドへ。

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