【2025年最新】生成AIで「いらすとや」風イラストを無限生成！？著作権と利用方法を徹底解説

1. はじめに – みんな大好き「いらすとや」がAIで大変身！？その真相に迫る

ポップで可愛らしいイラストでおなじみのフリーイラストサイト「いらすとや」。Webサイトやチラシ、プレゼン資料など、様々な場面で目にする機会が多いですよね。そんな「いらすとや」のイラストが、なんとAIによって大量に、しかも自由に生成できるようになったって知ってましたか？

この記事では、誰もが一度は目にしたことがあるであろう「いらすとや」と、今話題の生成AI技術との意外な関係について、徹底的に解説します。生成AIとは一体何なのか、なぜ「いらすとや」のイラストがAIで生成できるようになったのか、そして、生成されたイラストを私たちが利用する際に、著作権上どのような点に注意すべきなのかなど、気になる情報を満載でお届けします。

この記事を読めば、あなたもきっと、「いらすとや」と生成AIの新しい可能性にワクワクするはず。ぜひ最後まで読んで、生成AIの世界をより深く理解し、あなたの創作活動や情報発信に役立ててください。

2. 「AIいらすとや」って何？公式サービスと非公式な生成AIツール

「いらすとや」のイラストをAIで生成できるサービスには、大きく分けて2つの種類が存在します。ここでは、それぞれのサービスの特徴と、利用する上での注意点について解説します。

2.1 公式サービス「AIいらすとや」

「AIいらすとや」は、AI Picasso株式会社という会社が、イラストレーターのみふねたかし氏の許諾を得て、公式に提供している、有料の画像生成AIサービスです。つまり、オリジナルの「いらすとや」のスタイルを学習したAIが、あなたの指示に合わせて、様々なイラストを生成してくれる、公式版の「いらすとや」と言えるでしょう。

このサービスを利用することで、あなたは、まるで「いらすとや」のイラストレーターになったかのように、自分のイメージするイラストを、テキストを入力するだけで簡単に作成できます。例えば、「カフェでコーヒーを飲みながら読書をする女性」という指示を出すと、AIが、「いらすとや」特有の、シンプルで可愛らしいタッチで、その場面を描いたイラストを生成してくれるのです。

「AIいらすとや」の最大のメリットは、生成されたイラストを、商用利用も含めて、自由に使用できる点にあります。広告素材やWebサイト、商品デザインなど、様々なビジネス用途で、「いらすとや」風のイラストを活用したいというニーズに応えるサービスと言えるでしょう。

2.2 非公式な生成AIツールを使った生成

公式サービスである「AIいらすとや」とは別に、ChatGPTやStable Diffusionなどの、汎用的な生成AIツールを使って、「いらすとや」風のイラストを生成しようとする試みも存在します。

これらのツールは、様々なスタイルや画風の画像を生成する能力を持っており、プロンプト（指示文）を工夫することで、「いらすとや」風のイラストを生成することも、原理的には可能です。例えば、ChatGPTに「『いらすとや』風のイラストを生成してください」と指示することで、AIが、オリジナルの「いらすとや」のイラストに似た雰囲気の画像を生成してくれることがあります。

しかし、これらのツールは、「いらすとや」の公式なサービスではないため、生成された画像の利用には、著作権に関する注意が必要です。

3. 生成AI画像を使う前に確認！著作権の3つのポイント

生成AIが生成した画像を、個人的な利用だけでなく、ブログやSNSに掲載したり、仕事でデザインの素材として利用したりする際には、著作権という問題が大きく関わってきます。ここでは、生成AI画像を使う上で、特に注意すべき3つのポイントを解説します。

生成AI画像の著作権は誰のもの？
- 著作権とは、小説、音楽、絵画、映画など、人間の創造的な活動によって生み出された「著作物」に対して発生する権利です。著作権を持つ人は、その著作物を独占的に利用したり、他人に利用を許諾したりすることができます。
- では、AIが生成した画像は、この「著作物」に当たるのでしょうか？残念ながら、この質問に対する答えは、一概には言えません。
- 日本の著作権法では、著作権は「思想又は感情を創作的に表現したもの」に与えられる権利であり、その創作者である「著作者」は、「著作物を創作する者」と定義されています。つまり、著作権が発生するためには、人間の創造的な活動が不可欠であり、AIは、あくまで人間が創作活動を行うための「道具」として扱われる、というのが、現在の日本の法律の基本的な考え方です。
- したがって、AIが単独で、人間の指示を全く受けずに、自律的に画像を生成した場合、その画像に著作権は発生しないと考えられています。なぜなら、その画像は、AI自身の「思想又は感情」の表現とは言えないからです。
- しかし、生成AIの利用者が、画像の生成過程において、AIに対して、どのような画像を生成したいのかを、具体的な言葉で指示したり、生成された画像を、自分の意図した表現にするために、大幅に加工・修正したりするなど、人間の創造的な活動が加わったと認められる場合には、その部分について著作権が認められる可能性があります。
- つまり、AIが生成した画像に著作権が発生するかどうかは、その生成プロセスにおいて、どれだけ人間の創造性が加わっているかによって判断される、という非常に複雑な問題なのです。今後の裁判例や法改正によって、より明確な基準が示されることが期待されます。
生成AI画像を使う際の注意点
- 生成AI画像を、個人的な利用だけでなく、ブログやSNSに掲載したり、仕事でデザインの素材として利用したりする際には、以下の点に注意する必要があります。
  - 利用規約を必ず確認する
    - 画像生成AIサービスごとに、生成された画像の利用範囲（商用利用の可否など）や、禁止事項（アダルトコンテンツの生成など）が、利用規約という形で細かく定められています。
    - そのため、生成AI画像を利用する際には、必ず利用規約を事前に確認し、自分の利用目的が許可されている範囲内であることを確認しましょう。
  - 既存の著作物に似せない
    - 生成AIに指示するテキスト（プロンプト）に、特定のアーティストの名前や、既存の作品名、キャラクター名、ブランド名などを直接指定することは避けましょう。これらの要素をプロンプトに含めると、生成された画像が、既存の著作物に酷似してしまう可能性が高まります。
    - また、生成された画像を、さらに加工・編集する際にも、既存の著作物の表現を模倣するような加工は避け、自分自身のオリジナリティを出すように心がけましょう。
  - 生成された画像をそのまま使わない
    - 生成AIが生成した画像を、そのまま無加工で利用することは、著作権侵害のリスクを高めるだけでなく、オリジナリティの観点からもおすすめできません。
    - 生成された画像を、あくまで「素材」や「アイデアの参考」として捉え、必ず人間が手を加え、独自の創作性を加えるようにしましょう。例えば、生成された画像を、デザインのパーツとして使用したり、複数の画像を組み合わせて新しい作品を制作したり、イラストレーターやデザイナーに依頼して、生成された画像をベースに、オリジナルの作品を制作してもらうなどの方法が考えられます。
生成AI画像を使ってグッズを作って販売してもいい？
- 生成AI画像を使ってグッズを制作し、販売することは、「商用利用」にあたります。商用利用が認められるかどうかは、利用する生成AIサービスの利用規約によって異なります。
- 多くのサービスでは、有料プランに加入している場合や、特定の条件を満たしている場合に限り、商用利用を認めています。無料プランでは、商用利用が禁止されている場合や、生成画像にウォーターマーク（透かし）が入ってしまう場合もあるため、注意が必要です。
- また、生成された画像に、既存の著作物（例えば、人気キャラクターやブランドロゴなど）が酷似している場合、著作権侵害や商標権侵害となる可能性もあるため、十分な注意が必要です。グッズを販売する際には、弁護士などの専門家に相談することも検討しましょう。